KDDIは1月15日、東京海上日動火災保険およびスパイラルと共に、「スーパーシティ型国家戦略特区」である茨城県つくば市においてオンデマンド型移動期日前投票所(以下、移動投票所)による模擬投票の実証を、1月23日から1月27日まで実施することを発表した。
移動投票所とロボットによる遠隔立会の有効性を検証
今回の実証では、有権者がスマートフォンアプリや電話で事前予約した日時に、投票箱を搭載した車両が自宅前まで来る。自宅前の車中で投票が可能となる。また、自宅前に駐車スペースが無い場合でも、投票箱を搭載した車両を近隣の駐車場や公共施設に停車し、予約者の自宅から近隣の駐車場まで別の車両で送迎するという。
さらに、選挙において必須となる立会人の役割の一部を、遠隔立会ロボットによって担う。これにより省人化と省スペース化を図り、移動投票所の円滑な運行やインターネット投票への活用などを目指すとのことだ。
実証の背景
つくば市では、自宅から出ることが難しい住人も選挙に参加できるよう、インターネット投票の実現を目指して、産学官民が連携して制度改革を進め、先端的な住民サービスの実装を進めている。
今回の実証では移動投票所とロボットを活用した自宅前投票の有用性を検証する。2024年秋に予定されている、つくば市の市長選挙と市議会議員選での自宅前投票の一部実用化を目指すとのことだ。