2024年の年頭にあたり、セキュアワークス 代表取締役社長の廣川裕司氏は年頭所感として、以下を発表した。

パートナービジネスの飛躍的拡大を目指す

2024年の新春を迎え、謹んでご挨拶申し上げます。
旧年中に皆様から賜りましたご支援、ご厚情に深く御礼申し上げます。

2023年は、地政学的情勢危機や生成AIの急激な促進、DXテクノロジーの進展の加速により、防御すべきサイバー攻撃対象が広がった1年でした。中でもサイバー攻撃は世界中で、その攻撃数と巧妙さの両面で増加の一途をたどってきております。

このような激変する環境下、官公庁・企業がグローバル事業展開や攻めの経営を展開する上での大きなリスクの一つとなるのが、サイバー攻撃の脅威であり、セキュリティ強化が急務となっております。2023年にSecureworksが1年に渡り世界中で対応した攻撃者の行動観察や現場でのエクスペリエンスをもとに纏めた「サイバー脅威の実態 2023」調査レポートによるとChatGPTは、フィッシングメールや悪意のあるサイトの誘い文句として使われることが最も多くなっています。

過去最高のサーバー攻撃を記録したランサムウェアについても憂慮すべき統計の一つが攻撃者の滞留時間(組織に潜入・攻撃を仕掛けてからランサム・身代金請求を展開するまでの時間)が2022年の中央値4.5日から2023年ではわずか24時間に短縮していることです。これは攻撃者の手法が大幅に進化したとともに攻撃スピードを優先し被害者にとっての損害インパクトを最大化してきていることを示しています。

これに対処するには、XDR(拡張検知・対応)やManagedXDR (MDR)のような次世代サイバープラットフォームを採用しリアルタイム性を強化した対応が不可欠にとなってきています。更に2024年以降、情報窃取マルウェア、サプライチェーンの弱点を悪用した攻撃など、サイバー攻撃・脅威の増加・巧妙化が一層進むことは、間違いありません。

セキュアワークスは昨年、お陰様で日本市場参入10周年を迎え、順調に事業が拡大されました。2022年11月に日本で発売を開始した次世代サイバーセキュリティプラットフォーム「Taegis XDR」が日本やグローバルで事業展開をしているお客様に浸透し始めており、日本におけるXDRの市場をリードすべく更なる体制を強化して参ります。

また、セキュアワークスがもつ豊富なコンサルティングサービスおよびグローバル対応力という強みを生かし、拡張したIMR(有事および平時のためのインシデント対応サービス)の提供により、世界中で多発するランサムウェアのインシデント対応のみならず、サプライチェーンのセキュリティ強化やCSIRT構築などの各種コンサル、多くのテスト・トレーニングなどまでも網羅し、あらゆる業種の企業様にご活用頂き始めており、お客様のサイバーセキュリティ環境を迅速にご支援いたします。

2024年はこれらの主軸ソリューションに加え、パートナービジネスの飛躍的拡大を目指します。「Business Operation Center」サービスの提供や「案件登録システムによるパートナー優遇策」「POC支援強化」などのサポート対応強化を図り、パートナー企業との協業深耕を図ります。

これらの取り組みにより、セキュアワークスとパートナー企業が一体となって、日本中の官公庁および企業が安心して事業推進、攻めの経営などに専心いただけるべく、あらゆるサイバー空間の脅威・リスクの検知および対応を強化し皆様のサイバーセキュリティの抜本的強化をご支援させて頂きます。

本年もより一層のご高配を賜りますよう、何卒よろしくお願い申し上げます。