旧Twitterの元社員が立ち上げたソーシャルメディアプラットフォーム「SPILL」が12月20日、オープンベータとなった。iOSとAndroid版のアプリも公開されている。なお、Spillはティーパーティ(お茶会)のイメージで、Spillは“こぼれる”などの意味を持つ。

元Twitter社員が立ち上げたSPILLとは

SPILLはカルチャー重視のバーチャル会話プラットフォーム。1月に発表され、6月にベータリリースとなった。これまでは招待制のベータとして運用されてきた。

ユーザーは“spill”と呼ぶ投稿ができ、ライブニュースフィードでSpillを確認できる。ティーカップアイコンの「いいね」、共有、ハッシュタグ、コメントなどの機能もある。X(Twitter)がテキスト中心であるのに対し、SPILLは画像、動画などイメージが中心だ。

Xでオープンベータをアナウンス

SPILLを創業したのは、Alphonzo “Phonz” Terrell氏とDeVaris Brown氏。Terrell氏は、Elon Musk(イーロン・マスク)氏がTwitterを買収後に解雇されるまでソーシャル&エディトリアルのグローバルトップを務めており、Brown氏は2020年にTwitterを退社して起業していた。

その後、2者はSpillを創業し、Terrell氏はCEOを、Brown氏はCTOを務めている。このほか、Twitterの元デザインチーフのDantley Davis氏など、Twitter出身者が参画している。今回のオープンベータについては、皮肉にもXでアナウンスしている。マスク氏への意趣返しといったところか。

Terrell氏は、Twitterを解雇されてから1年が経ったころ、TechCrunchの取材に対し、こ約20万人のユーザーを獲得したと語った。Spillは、Collide Capitalが主導した最近の200万ドルの増資を含め、これまでに合計500万ドルのプレシード資金を調達している。

Xの代替はSPILLのほか、Twitterの共同創業者が立ち上げたBlueskyMastodon、MetaのThreadsなどがある。