Microsoftは11月29日(米国時間)、Windows InsiderプログラムのCanaryチャネル向けにWindows 11 Insider Preview Build 26002をリリースした。このビルドの注目すべき変更点としては、「Energy Saver」と呼ばれる新しい省エネルギー機能が搭載されたことが挙げられる。この機能は既存のBattery Saverを拡張したもので、有効にすればPCのエネルギー使用量を削減してバッテリー寿命を延ばせる。
Microsoftによれば、Energy Saverではシステムのパフォーマンスの一部を犠牲にすることによってエネルギー使用量を削減するという。設定画面で有効にする以外に、システムトレイのクイック設定でオン/オフを切り替えたり、バッテリーの残容量が一定のパーセンテージ以下になった際に自動でオンにするよう設定したりすることもできる。
Microsoftの説明を読んだ限りでは、Energy Saverは既存のBattery Saverと同様の効果をもたらすものに見える。ただし、Battery SaverがラップトップPCのみをサポートしているのに対し、Energy SaverはデスクトップPCでも有効できる。これによって、バッテリーを搭載しないPCでも、電力消費量を節約することが可能になる。
その他の主な変更点としては次のようなものが挙げられている。
- システムトレイのクイック設定のパフォーマンスとレンポンスが向上した
- クイック設定でのVPNの管理が簡単になった
- Wi-Fiのクイック設定に新しい更新ボタンを追加した
なお、Build 26002では多数の既知の問題が修正されている。Windows InsiderプログラムのCanaryチャネルの参加者であれば、Windows UpdateからBuild 26002を適用することができる。