マネーフォワードは11月30日、法人・個人事業主を対象に11月13日~11月16日の期間で実施した「インボイス制度・電子帳簿保存法に関するアンケート調査」の結果を発表した。
適格請求書発行事業者のうち、インボイス制度対応について請求書の「受領・発行共に対応できている」と回答した法人は69.9%、個人事業主は58.4%となった。「受領のみ対応できている」「発行のみ対応できている」という回答を合わせると、法人は95.5%、個人事業主は79.6%となり、インボイス制度施行にあわせて対応を行った事業者が大半を占めている。
適格請求書発行事業者のうち、インボイス制度対応が「大変だと思う」「少し大変だと思う」と回答した法人は88.4%、個人事業主は81.4%で、インボイス制度対応による業務負荷などが高まっていることが明らかになった。
また、適格請求書発行事業者のうち、インボイス制度開始1カ月で経理業務負荷が増加したと「感じている」「少し感じている」と回答した法人は88.0%、個人事業主は68.2%にのぼっている。
インボイス制度対応が「大変だと思う」「少し大変だと思う」と回答した法人・個人事業主において、大変になった業務の1位は共に「請求書の発行に関する業務」だった。法人の2位は「請求書の受領に関する業務」、3位は「仕訳・記帳業務」となり、個人事業主の2位は「仕訳・記帳業務」、3位は「経費精算業務」という結果となっている。
加えて、適格請求書発行事業者のうち、経理実務の対応や従業員の対応に「混乱が起きている」「少し混乱が起きている」と回答した法人は70.8%、個人事業主は38.1%となった。具体的に起きている混乱については「請求書の記載事項や様式の変更」、「電子保存がスムーズに行われない」などの声が寄せられている。