茨城県つくば市、筑波大学、関東鉄道、KDDIの4者は11月30日、国土交通省公募の令和4年度「地域公共交通確保維持改善事業費補助金(自動運転実証調査事業)」に10月11日に採択されたことを明らかにした。これを受けて、上記4者とアイサンテクノロジー、ティアフォー、SOMPOリスクマネジメント、損害保険ジャパンを含めた計8者は、2024年1月9日から30日の間に筑波大学において自動運転バスの走行実証を実施する。

実証では、車載センサーだけでは死角が発生する一部の交差点において、道路に設置したカメラ情報と連携する路車協調システムなどを活用し、その有効性や実用性について確認する。

また、地域の受容性の確認や車載センサーと道路設置カメラの協調システムの技術検証を行い、遠隔監視体制を構築することで、つくば市における運転手不足などの公共交通の課題解決と持続的成長に寄与する。同市内での2025年度のレベル4自動運転バスの実現も視野に入れる。

  • 自動運転バス走行想定路線

    自動運転バス走行想定路線

具体的な実証内容として、2023年度は筑波大学の周辺における周回ルートにおいて、レベル2相当で定員を10人とする自動運転バス車両を用いた走行実証を実施する。ここでは地域住民の受容性の確認や区域内の技術的・地理的な課題を抽出する。

  • 走行予定の自動運転EVバス

    走行予定の自動運転EVバス