富士通とMacquarie University(以下、マッコーリー大学:オーストラリア シドニー)は11月30日、同大学内に「Fujitsu Macquarie AI Research Lab」を12月1日に設置することを発表した。この施設は、ヒューマンセンシング技術と生成AIを融合させ、個人個人の行動傾向や業務スキルに応じた適切な教育コンテンツを自動生成する「デジタルコーチングプラットフォーム」の確立を目指す連携拠点として機能する。

  • 「Fujitsu Macquarie AI Research Lab」での取り組み

    「Fujitsu Macquarie AI Research Lab」での取り組み

両者は製造やリテール、ヘルスケアなどの複数の領域において、対象者の業務における作業内容や対応時間などのセンシングデータを収集および分析し、その対象者が保有するスキルやノウハウ、固有の癖や個別の課題などを推定して各個人に合わせた教育コンテンツを自動生成する技術を開発の開発を進めるという。

こうした技術を用いることで、製造現場においては、作業者の行動データを分析してミスを減らすための教育コンテンツを自動生成できるようになる。また、生成コンテンツは文書や音声、映像など、個人の趣向やコーチング内容に合わせたさまざまな形式での出力に対応する。

両者は今回研究開発する仕組みを、複数の異なる業務に共通的に適用できるプラットフォームとして確立することを目指す。マッコーリー大学付属病院におけるヘルスケア領域の実証実験のほか、富士通のAIプラットフォーム「Fujitsu Kozuchi (code name) - Fujitsu AI Platform」を活用したFujitsu Australiaの顧客との実証などにも着手する予定だ。

マッコーリー大学は社会課題の解決に向けたAI研究に取り組んでおり、同大学の「Centre for Applied Artificial Intelligence」や「Centre for Health Informatics」などの研究センターを通じて、銀行や教育機関、ヘルスケアといった分野でプロジェクトを手掛けてきた。

  • マッコーリー大学

    マッコーリー大学

また、富士通は「行動分析技術Actlyzer」などヒューマンセンシング技術の研究開発の実績を持つ。近年では生成AIを用いた消費者の行動変容に関する研究にも取り組む。