PHP 8.0のサポートが2023年11月26日で終了した。PHP 8.0は2020年11月26日に公開された8系初のバージョンであり、2年間に渡るアクティブサポートと1年間のセキュリティ修正サポートが提供されてきた。2023年11月26日においてこのセキュリティ修正サポートが期限を迎え、すべてのサポートが終了した(参考「PHP: Supported Versions」)。

  • PHP: Supported Versions

    PHP: Supported Versions

PHP 8系は現在8.1系、8.2系、8.3系がリリースされており、8.4が開発段階にある。8.1系はアクティブサポートはすでに終了してセキュリティ修正のみの対象になっている。8.2系および8.3系はアクティブサポートの対象になっている。

それぞれのサポート予定期間は次のとおり。

  • 8.1系 - セキュリティ修正(2024年11月25日まで)
  • 8.2系 - セキュリティ修正(2025年11月8日まで)、アクティブサポート(2024年11月8日まで)
  • 8.3系 - セキュリティ修正(2026年11月23日まで)、アクティブサポート(2025年11月23日まで)

PHP 8.0系に対しては今後、セキュリティ修正が提供されることはない。PHP 8.0系を使用している場合は、現在サポートが提供されている8.1系、8.2系、8.3系などへ移行することが望まれる。セキュリティサポートが終了したバージョンはサイバー攻撃の標的として悪用されやすくなることから迅速に対応することが望まれる。

PHPはWebアプリケーション開発やWebサイト開発などで人気の高いプログラミング言語の一つ。利用されるシーンは広く、サイバー攻撃者にとって魅力的なプログラミング言語の一つになっている。サポートが終了したバージョンを使い続けることはサイバーセキュリティの面でリスクが高くなることから、サポートされているバージョンへアップグレードするなどの対応を行うことが望まれている。