NTTアーバンソリューションズ、NTTコミュニケーションズ、NTTコムウェア、NTT QONOQ(NTTコノキュー)の4社は11月28日、XR(VR:仮想現実、AR:拡張現実、MR:複合現実などの総称)を活用した新たな体験創出と、限定ポイントの活用による回遊性向上を目的とした取り組みを、品川港南エリアで開催される「品川イルミネーション2023 with XR City」のイベントに合わせて実施することを発表した。

今回の取り組みでは、品川港南エリアの魅力となる水辺や緑地などのスポットを中心に全6カ所にXRコンテンツを配置し、品川港南エリアに住み、働き、訪れる人に対して同エリアの魅力の再発見につながる回遊や滞在を促す。

イベント参加者は専用アプリをスマートフォンにダウンロードすると、各スポットで品川港南エリアにゆかりのあるXRコンテンツを閲覧できるようになる。また、夜には品川シーズンテラスなどの一部エリアのイルミネーションとXRがコラボしたXRコンテンツを体験できる。さらに、各スポットに隠されたコンテンツを見つけると限定ポイントが付与され、ポイントは品川シーズンテラス内の一部飲食店舗にて利用可能だ。

  • XRコンテンツを配置するスポット

    XRコンテンツを配置するスポット

品川駅周辺エリアは高速鉄道や空港へのアクセスが良好な交通の要であり、将来的にはリニア中央新幹線の開業が予定されるなど、日本の玄関口としてのさらなる発展が期待される。また、NTT品川TWINS、NTTドコモ品川ビル、品川シーズンテラス、アレア品川など、NTTグループにおける複数の不動産アセットが集積しているエリアでもある。

NTTアーバンソリューションズグループは2015年の品川シーズンテラス開業以来、地域周辺企業とエリアマネジメント活動に取り組む。2022年にはNTTアーバンソリューションズ内に「品川港南2050プロジェクト推進室」を設置するなど、品川港南エリアにおける長期的なまちづくりの推進に向けて取り組みを進めている。

品川エリアは、江戸時代に品川沖に迷いこんだセミクジラが「寛政の鯨」として語り継がれるなど、古くからセミクジラと深いゆかりを持つ。そこで、各スポットではセミクジラがキーコンテンツとなり、イベント参加者に体験を提供するそうだ。

  • NTT品川TWINS前広場にはセミクジラが出現する

    NTT品川TWINS前広場にはセミクジラが出現する