セーフィーは11月22日、エッジAIカメラ「Safie One」において、小売業が商品陳列を検討する際に最も収益が上がる商品構成の示唆を目的とした「商品格付けソリューション」を開発提供することを発表した。今回の開発にあたり、「ベルクデジタルラボ」の協力のもと、ベルク各店舗で検証を行った。
「商品格付けソリューション」は、あらかじめ「本部が指定した基準」と「現場データ」を組み合わせ、誰もが「同じ判断軸」で商品陳列の調整を行えるようにダッシュボードを提供し、収益の最大化と業務負担軽減を併せて実現するもの。各売り場の販売データ(POSデータ)と、一定時間の売り場滞留を検知する「Safie One」の「立ち入り検知」のデータを活用する。
具体的には、各販売計画をもとに、その売り場で最重視する項目(売上、数量販売、商品の魅力度、販売利益など)を選択後、各項目の評点と配賦割合(売上金額、販売数量、定価販売、定価販売率、滞留人数、荒利率、廃棄率)によるランキングや売上高、粗利率が表示される。これらをもとに、各売り場の状況(販売や製造)もあわせて販売戦略をシミュレーションするという。
これにより、小売業での課題となっている本部の販売施策と店舗側の販売状況を客観的な数値のもと、リアルタイムに適切な判断が可能。その結果、本部・店舗間が同じ視点で販売戦略を瞬時に計画が一元化され、小売業の生産性の向上とともに生活者が求める商品の適時提供による顧客体験の向上にも寄与するとしている。
なお、今回の開発にあたりベルクが運営する「ベルクデジタルラボ」の協力のもと、ベルク店舗のお弁当売り場のほか、入口企画/特別販売コーナー、精肉売り場など、実際の現場で検証してきたという。今後も継続的に各店舗や売り場への展開を行っていく考えだ。
対象店舗は、ベルク 砂田店(埼玉県東松山市)、ベルク 前橋大島店(群馬県前橋市)、ベルク 川越むさし野店(埼玉県川越市)、ベルク 浦和根岸店(埼玉県さいたま市)、ベルク 岩槻宮町店(埼玉県さいたま市)、ベルク フォルテ太田店(群馬県太田市)。Safie対応導入機器は「Safie One」(各店舗計4台)。