Googleによって開発されたWeb、モバイルアプリクライアント開発向けプログラミング言語Dart公式ブログは現地時間11月15日、「Dart 3.2」のリリースを発表した。最新版「Dart 3.2」では、NULL値を不許容にする仕組み「Sound null safety」の機能拡張、新しいコード分析オプション「lints 3.0」やネイティブ相互運用機能のアップデート、Dartパッケージ用DevTools拡張機能が強化された。Dartで開発されたフレームワーク「Flutter」最新版v3.16もリリースしている。

Dart公式サイト(公式Webサイト)

変数の型に?を明示的に加えない限りNull値を許容しない言語設計「Sound null safety」には、Null許容変数を非Null型に昇格できる時期を検出して型を変換できるNon-null promotionが備わるが、フロー分析エンジンを改善することでローカル変数に限定されていた同機能をprivate final fieldsでも可能にしている。Dart/Flutter用のデバッグ/パフォーマンスツール「DevTools」の機能が拡張され固有のカスタムツールの構築が可能になった(公式ブログ「Dart & Flutter DevTools Extensions」)ほか、コード分析オプションの新バージョン「lints 3.0」、任意のDart関数からC関数ポインターを作成するC FFI(Foreign function interface)コンストラクター「NativeCallable.isolateLocal」やObjective-C バインディングジェネレーター「NativeCallable.listener」のアップデートなど他言語との連携も向上させている。

試験的機能でWebAssembly出力もサポートする「Dart」だが、Dart-to-Wasmコンパイラの機能はほぼ完成しているが、幅広いシナリオに対応させるためWasmとJavaScriptのDual compileや最新のJavaScript相互運用性など機能向上を図っている旨を記している。サポート状況の詳細は公式サイトで得ることができる。

  • 「Dart 3.2」バージョン確認動画面