福井県は慶應義塾大学医学部 医療政策・管理学教室(以下、宮田研究室)の協力により、福井県池田町の「脳べるプロジェクト」と連携して、運動と健康や幸せ実感に関する実証研究を実施中だ。福井県はこのほど、NTTドコモが提供する健康アプリを使用して、ウォーキングによる歩数データや主観的な健康観の把握に加え、11月歩数分から歩数に応じた「健康ポイント」を「ふくいはぴコイン」で付与し、運動の動機付けや社会的つながりの強化を目指す取り組みを開始することを発表した。

  • 連携の概要図

    連携の概要図

この実証では、運動習慣の動機付けとしてNTTドコモが提供する健康アプリ「健康マイレージ」で計測した歩数状況に応じて、健康ポイントを付与する。サービス連携基盤を介して、月末時点の歩数状況に応じて翌月初めに「ふくいはぴコイン」が付与されるという。NTTドコモは「健康ポイント」の付与に先立ち、老人クラブなどを対象にアプリの使い方講習会を開催する予定だとしている。

池田町は宮田研究室と連携して、歩数やアンケートの結果分析である「歩いた頑張り(効果)」を可視化して住民に分かりやすく伝え、「脳べるプロジェクト」の効果や継続性を高めて住民の健康増進や幸せ実感の向上を目指している。

脳べるプロジェクトとは、脳と腸の相関関係に着目して「脳」と「食べる」を見直し、子供たちの生活改善や高齢者の脳機能の改善をはじめ、すべての町民の健康づくりにつながる運動として町全体で取り組んでいるプロジェクトだ。

  • 健康ポイントの例(1日当たり)

    健康ポイントの例(1日当たり)