Deno Landは、JavaScript/TypeScriptランタイム環境「Deno」のWebフレームワーク「Fresh 1.5」を現地時間10月10日にリリースした。

「Fresh」は、JavaScriptだけでなくTypeScriptも標準でサポートする「Deno」ネイティブのWebフレームワークでエッジ端末でのジャストインタイムレンダリング、Islands(ライブラリPreactの要素をサーバー上で分離レンダリングしたコンポーネント)ベースのクライアントhydration(サーバ生成の静的Webデータをクライアント側で復元する処理)によるインタラクティブ性など、速度とシンプルさを重視した設計が特徴となる。最新版v1.5では、アプリの応答性を向上させる新しいナビゲーション「Partials」を実装。同機能は、既存のWebページ内の複数領域をサーバーでレンダリングしたマークアップを使用し、リロードせずに置き換える機能でクライアントサイドのIslandsコンポーネントの状態を保持し、機能をそのままに高速のアプリ表示が可能になる。

  • 「Fresh」起動画面

    「Fresh」起動画面

アクティブリンクのスタイル設定が簡易化され、URLからパスが完全に一致するリンク「data-current」と現在のURLと部分的に一致するリンクに追加する「data-ancestor」2つの属性に集約。モジュールバンドラ「esbuild」関連では、サポートするブラウザの最小バージョンを指定できる「target」機能でカスタム設定が可能になった他、どのモジュールが実際にブラウザに配信されるかを分析、検査する「metafile.json」ファイルを出力可能になる。便利な機能としてエラーの発生源がカラーでわかりやすく表示されるエラーオーバーレイ機能も追加されている。

  • ターミナルに表示されるエラー事例(同社資料より)

    ターミナルに表示されるエラー事例(同社資料より)