米証券取引委員会(SEC)が、Elon Musk(イーロン・マスク)氏のTwitter買収について調査に乗り出した。SECは10月5日、カリフォルニア北部地区連邦裁判所に、マスク氏に召喚状を強制的に命ずるよう申請したことを明らかにした。
Musk氏は2022年10月に旧Twitterを買収し、1株54.2ドルの値で、現金にて行われた。買収金額は440億ドルと言われている。Twitterは現在、社名をXに変更している。
SECは、その際のTwitter株式の購入などについて、2022年末より調査している。一環として、9月15日にSECのサンフランシスコオフィスで証言することにマスク氏は合意していたが、当日に本人は現れなかったという。
また、SECがテキサス州にあるマスク氏の自宅から証言することを提案したが、それを拒否したため、裁判所による介入を求めたとしている。
SECの召喚状に従わない場合、SECは強制的な遵守を命ずるために、連邦地区裁判所に対して召喚状執行を求める訴訟を提起できる。今回、SECはこれを利用した格好だ。
SECによると、マスク氏は証言についての召喚状を5月に受け取り、そこから9月15日の2日前まで召喚状に対して異議を唱えなかったという。
2日前にマスク氏は証言に出頭しないことを告げたが、提出書類によると召喚状に従わない理由を挙げたとのことだ。10月5日付のWall Street Journalによると、マスク氏の弁護士は「この調査は誤解であり、マスク氏はすでにSECに何度も証言している」と回答しているとのことだ。