Python Software Foundationは現地時間27日、年次のPython開発者アンケートの結果「Python Developers Survey Numbers for 2022」を発表した。

6回目となる「Python Developers Survey Numbers for 2022」は、Python Software FoundationとJetBrainsの共同作業で行われ約200カ国と地域から 23,000人を超えるPython開発者や愛好家たちを対象に2022年10月から12月にかけて行われたアンケート調査に基づくものだ。

Pythonを主要言語として扱うユーザーは85%で共に用いる言語上位(複数回答)はJavaScript(37%)、HTML/CSS(36%)、SQL(34%)、Bash/Shell(31%)、C/C++(29%)、Java(19%)で2021年調査と比較して大きな変化は無いが、首位のJavaScriptが40%から37%へと3%減らしてSQL、Rust、R、がそれぞれ1%増加している。

利用目的は、仕事と個人利用の両方が51%、個人利用や教育が28%、仕事利用が21%と過半数が仕事とプラベートで利用する。用途としては(複数回答)データ分析が51%、Web開発が43%、機械学習が36%、DevOpsやシステム管理、自動化関連が34%、スクレイピングやクローラー関連が30%と昨年比で大きな変動はないが、増加しているものにコンピュータグラフィックや組み込み開発、マルチメディアアプリケーション開発などが1%増加する。使用するPython 3の使用率は93%(Python 2が7%)。各バージョンは、45%がpython 3.10、23%がpython 3.9、17%がpython 3.8となり、python 3.10が2021年の16%から大きく増加している。なお、Python 3.11はアンケート期間中にリリースされており、データのなかには現れていない。

Webフレームワークでは、Flask(39%)、Django(39%)、FastAPI(25%)が大半を占め、データベースにはPostgreSQL(42%)、MySQL(37%)、SQLite(36%)、MongoDB(19%)、Redis(16%)。クラウドプラットフォームでは、AWS(49%)、Google Cloud(33%)、Microsoft Azure(25%)、Heroku(20%)。OSではLinuxの59%とWindowsの58%と拮抗し、IDEではVS Codeの37%とPyCharmの29%が上位を占めている。