NTT e-Drone Technology(NTTイードローン)は9月27日、「みどりの食料システム戦略」への貢献を目指し、同社が設計・開発・製造する農業ドローン「AC101 connect」を、2024年春から提供開始することを発表した。10月11日より販売受付を開始する。価格はオープン。
「AC101 connect」は、従来のAC101のメリットはそのままに、より精密でより高度な散布を可能とする機体プラットフォームとなった。具体的には、Auterionとの戦略的な業務提携にもとづき開発したNTTイードローン製フライトコントローラーをはじめ全ての制御基板、送信機、散布装置等を、より高機能なハードウェアへと一新した。そのうえで、通信を介して様々なアプリケーションやデータと安全安心に連携可能なソフトウェアを開発実装し、より精密かつ高度な散布やより安全な運用を推進していくとしている。
日本ならではの狭く変形した圃場でも簡単に、高齢の方や女性でも手軽に扱えるコンパクトな機体サイズでありながら、散布幅5mと散布効率が高い。バッテリー1本で最大2.5ha散布可能と他社と比べて圧倒的な飛行時間を誇り、バッテリーの残量を気にすることなく散布可能。また、ネットワークRTKに対応し、より精密な自動航行が可能となった。GNSS(GPS等)もアップデートし捕捉可能な衛星の数が増え、自動航行以外のフライトモードの精度もより安定するという。
さらに、BASFデジタルファーミング、BASFジャパンが提供する栽培管理支援システム「xarvio FIELD MANAGER」の地力マップとのデータ連携により、送信機に可変施肥を支援する圃場マップを表示する機能等の提供を2024年夏以降に予定しているという。AC101 connectの詳細については、10月11日にオープンする特設サイトを参照のこと。
なお、NTTイードローンは10月11~13日に幕張メッセで開催される「第13回農業Week」のNTTグループブース、ならびに11月29~12月2日に東京ビッグサイトで開催される「2023国際ロボット展」の農林水産省ブースにAC101 connectを参考出品する。