Sansanは9月26日、同社が提供する名刺管理アプリ「Eight」に、スマートフォン同士をかざすだけで名刺交換が完了する新機能「タッチ名刺交換」を追加すると発表した。また新機能のリリースに伴い、ブランドロゴとアプリを一新。スマートフォン一つで名刺交換から名刺管理、名刺交換相手の異動や昇進、転職などの最新状況の把握まで対応できるようになった。

  • 新機能「タッチ名刺交換」のイメージ

「今までになかった新しい名刺交換の体験を提供する。ビジネスパーソンの出会いの体験そのものを進化させていく」と、取締役 執行役員 Eight事業部 事業部長の塩見賢治氏は説明した。

  • Sansan 取締役 執行役員 Eight事業部 事業部長 塩見賢治氏

    Sansan 取締役 執行役員 Eight事業部 事業部長 塩見賢治氏

同社は2012年にEightの提供を開始。2023年8月末時点で、ユーザー数は330万、導入社数は4000社を超えている。「新たな機能の提供により、これまで掲げてきた『紙の名刺がいらない世界をつくる』という目標をいよいよ実現できるようになってきた」(塩見氏)

無線通信の規格の一つである「Bluetooth」を活用することで、スマホをかざすだけで名刺の交換ができる仕組みを構築した。Eightを利用していない人とデジタル名刺交換をする場合は、「QRコード」や「URLリンク」の機能で対応できるという。

  • 新機能「タッチ名刺交換」の画面イメージ。Eightを利用していない人とも「QRコード」や「URLリンク」の機能で交換できる

    新機能「タッチ名刺交換」の画面イメージ。Eightを利用していない人とも「QRコード」や「URLリンク」の機能で交換できる

Eightで交換したデジタル名刺は、昇進や異動、転職などの情報が自動で更新されるため、相手の近況が常に把握できる。また名刺交換だけでなく、イベントの受付もEightで可能だ。Sansanは取引先との商談をはじめ、オフラインイベントやカンファレンス、懇親会や交流会での活用を推進していく考えだ。

「330万人のEightユーザーからタッチ名刺交換を新たなスタンダードにしていく。社会人になれば誰しもが紙の名刺を持つように、Eightをすべての人のビジネス人生を支え続けられる存在にしていきたい」(塩見氏)