低アルコールカクテルブランド「koyoi」を運営するSEAM(シーム)は9月14日、低アルコールスパークリングワインの新ブランドの販売を開始した。新ブランドでは、SNS運用、インフルエンサーマーケティングのほか、飲食店や小売店への卸売りにも注力し、事業拡大を図っていく。
新ブランド名は「AWANOHI(アワノヒ)」。一般的にアルコールの含有量12%が平均値といわれているスパークリングワインにおいて、「AWANOHI」は3%に抑えている。
食事に合うように、砂糖ではなく、フルーツの甘みのみを使用し、辛口に仕上げたという。第1弾として、洋なし風味の「PEAR BRUT(ペアブリュット)」を発売した。
▲「PEAR BRUT(ペアブリュット)」
新ブランドを開設した背景には、石根代表の実体験と顧客から寄せられた声があった。
「顧客から『低アルコールやノンアルコールの酒は甘いものばかり』『食事に合わせて飲めるものがほしい』という声を寄せられていた」(石根友理恵代表)と振り返る。
さらに、「私が結婚式に参加したとき、シャンパンではなく、ソフトドリンクを選んで乾杯する人もいた。話をすると、『シャンパンはアルコール度数が強い』『昼から強めの酒を飲みたくない』という声もあり、そのときから甘くなく、食事に合う低アルコールスパークリングワインの需要を感じていた」(同)とも説明する。
「koyoi」の運営で培ったデジタルマーケティングを駆使したり、飲食店向けに食事とペアリングメニューを開発したりして、認知拡大に努めていく計画だ。
「インフルエンサーは酒が好きな人はもちろん、丁寧なライフスタイルを送っている人、食に詳しいインフルエンサーなど、幅広い人を活用して、『AWANOHI』を知ってもらいたい。乾杯の一杯目に最適な商品のため、飲食店とも連携してペアリングメニューも積極的に提案していきたい」(同)と展望を話す。