NTTデータは9月21日、アバントと共同開発したサステナビリティ経営管理基盤について、製品別原価積上計算機能、および、ダッシュボード上で製品別のCFP(Carbon Footprint of Products:温室効果ガス排出量)と製品別粗利などを同時に表示可能な2軸表示機能を追加し、「C-Turtle ForeSus」として提供を開始することを発表した。

同サービスは、CFPなどのサステナビリティ関連指標と製品別の収益情報を同一システムで管理可能だ。これにより、ユーザーは各社のCFPを可視化するだけでなく、企業収益に影響を与える指標も同時に確認できるようになるため、収益性への影響を確認しながら経営戦略の立案や検証を進められる。

今回追加した製品別原価積上計算機能は、品目単位量当たりの原価と業務コア情報を乗算して積み上げることで、製品別原価をCFPと同様に積上計算可能だ。既に別のシステムで計算された製品別の収益性情報がある場合は、その情報をインポート可能。

また、ダッシュボード機能では、データのExcelファイル一括出力に加え、CFPや製品別原価の構成要素にドリルダウンして分析できる。計算結果を目的に応じて可視化するダッシュボードとしても利用でき、例えばCFPと製品別粗利を同時に表示することで、サステナビリティと収益性を2軸分析するような使い方ができる。

  • 製品別の収益性とCFPを可視化したダッシュボードの例

    製品別の収益性とCFPを可視化したダッシュボードの例