エヌ・ティ・ティ・スマートコネクト(以下、NTTスマートコネクト)は9月13日、東日本電信電話東京東支店(以下、NTT東日本)と連携し、Web版仮想空間プラットフォーム「DOOR」を活用して「江戸川区メタバース区役所」の実証実験の空間構築を実施したことを発表した。この実証は江戸川区が相談対応業務のDX(デジタルトランスフォーメーション)に向けて、9月20日より開始するものだ。
DOORはNTTコノキューが提供する仮想空間のプラットフォーム。3D空間型オウンドメディアとして開設しており、自由でオープンなコミュニケーションが特徴だという。
今回NTTスマートコネクトらは、仮想空間内に実際の江戸川区役所を模したスペースを作成し、区民が直接来庁することなく自宅や遠隔地からでも相談や問い合わせができる仮想空間を構築した。
実証実験ではこの仕組みを活用して、まずは区役所職員や福祉関係者など利用範囲を限定した実験を進め、仮想空間における行政サービスの可能性を検証する。仮想空間内では利用者らはアバターとして庁舎内を移動でき、音声やチャットなどを利用して職員とコミュニケーションを取れるという。
江戸川区はこの取り組みにより、高齢者や体の不自由な人、聴覚障害のある人、ひきこもりへの支援など、より多くの利用者が相談しやすいサービスを目指すとしている。また、教育や子育てや健康など、幅広い分野での活用も見込む。