Bleeping Computerは9月6日(米国時間)、「MSI BIOS updates fix Windows unsupported processor BSOD bug」において、MicroStar International (MSI)はMicrosoft Windowsの更新プログラム(KB5029351)をインストールした後にブルースクリーン(BSoD: Blue Screen of Death)が発生する問題を修正するためのBIOSアップデートをリリースしたと報じた。
この不具合は「Windowsの更新プログラム(KB5029351)の不具合、MSIのマザーボードに原因か | TECH+(テックプラス)」などで報じたもので、Microsoft Windowsの更新プログラム(KB5029351)をインストールした後にブルースクリーンが発生する問題の続報となる。
MicroStar Internationalは影響を認めており、Microsoftと強力して調査を行っていると報じられていた。この度、MicroStar Internationalは9月6日(現地時間)に、この問題を修正したBIOSをリリースしたことを発表(「Updated BIOS fixes “UNSUPPORTED_PROCESSOR” Error Message caused BSOD on MSI’s 700 and 600 Series Motherboards」)した。
発表によると、ブルースクリーンの根本的な原因はIntel Hybrid Architectureのファームウェア設定にあるとされ、Intelの第13世代Core i9プロセッサと、以下のバージョンのWindowsの組み合わせでのみ問題が起きるとしている。
- Windows11 22H2 (OS Build 2221.2215) - 該当更新プログラム: KB5029351
- Windows11 22H1 (OS Build 22000.2360) - 該当更新プログラム: KB5029332
- Windows10 22H2 (OS Build 19045.3393) - 該当更新プログラム: KB5029331
新しいBIOSにはIntel CPUのマイクロコードに関する更新が含まれており、これにより問題は解決されるとみられる。このマイクロコードの更新は、第13世代およびそれ以降のIntel CPUに対応しており、MicroStar Internationalは9月末までにすべての該当マザーボードのBIOSをリリース予定としている。
現在までに新しいBIOSがリリースされたマザーボードは次のとおり。
- MSI MEG Z790 ACE
- MPG Z790 CARBON WIFI
- MPG Z790 EDGE WIFI
- MAG Z790 TOMAHAWK WIFI
- PRO Z790-A WIFI
- PRO Z790-P WIFI
- PRO Z790-P
- PRO Z690-A WIFI
- PRO Z690-A
なお同件については、Intelも2023年9月6日(米国時間)に情報を公開(「13th Gen Intel® Core™ Processor Families with Performance...」)しており、第13世代プロセッサのマイクロコードの更新をシステムメーカーにリリースしたとしている。