米VMwareは8月22日(米国時間)、米国ラスベガスで開催中の年次イベント「VMware Explore 2023 Las Vegas」で、クラウドネイティブ アプリケーション プラットフォーム「VMware Tanzu」の新しい製品スイートを発表した。

今回発表されたVMware Tanzu Application Engine(ベータ)により、ビジネス要件を異なるKubernetesクラスタおよびクラウド間であっても、実行時に自動的かつ継続的に実施される厳選されたアプリケーションスペースに組み込めるようになる。

また、Azure Kubernetes Service(AKS)向けの新しいライフサイクル管理機能が追加されたほか、VMware Tanzu CloudHealthを利用してKubernetesのクラスタコストを可視化するFinOps機能が強化された。

加えて、ML/AI機能により、クラウドにわたるアプリのコスト、パフォーマンス、セキュリティについて、事前の最適化を提供する「Tanzu Intelligence Services」が発表された。同製品には、VMware Ariaポートフォリオの一部と共通のデータ プラットフォームが組み込まれている。

VMware Tanzu with Intelligent Assist(現在はテックプレビュー)は、VMware Tanzu Hubの統合ソリューションを網羅した連携型データアーキテクチャを活用し、生成AIによる対話型チャットボット体験を提供する。

  • 「VMware Tanzu with Intelligent Assist」のデモ画面

VMware Tanzu Insightsは、分散したKubernetes環境、Amazon Web Services(AWS)環境、Microsoft Azure環境を対象に、包括的な可視性とML/AIによって得られる詳細情報を利用して、運用チームによるトラブルシューティングと課題解決を支援する(2024年度第3四半期に提供開始予定)。