Metaは8月22日(米国時間)、「Expanding Testing for End-to-end Encryption on Messenger – Messenger News」において、現在実施中のエンド・ツー・エンドの暗号化(E2EE: End-to-end encryption)テストの一環として、年末までにMessengerの1対1のチャットをデフォルトでエンド・ツー・エンドの暗号化にする予定だと伝えた。

  • Expanding Testing for End-to-end Encryption on Messenger – Messenger News

    Expanding Testing for End-to-end Encryption on Messenger – Messenger News

Metaは2019年以来、セキュリティをより強化する取り組みを行い、個人メッセージがプライベートに保たれるという信頼を与えようとしてきたという。この目的のためにエンド・ツー・エンドの暗号化への移行を試みてきたが、メッセージング処理全体を書き直す必要があり非常に複雑で困難な作業になったとしている。

エンド・ツー・エンドの暗号化による動作の違いについて、Metaは次の例を挙げて説明している。これまでYouTube動画のような外部リンクを共有する場合、サーバ側で動画プレビューを取得して画像表示を行ってきたが、これからはスマホのアプリなどが動画プレビューを取得して画像を含むメッセージ全体を暗号化して送信するようになるとしている。これにより、送受信者のみがメッセージを読み取れるようになり、サーバ側を含めた第三者がメッセージを読み取ることはできなくなる。

なお、Metaはデフォルトでエンド・ツー・エンドの暗号化に触れるには、アプリを最新のビルドに更新する必要があるとしている。