The Authors Guild(全米作家協会)がOpenAIなどAI企業のCEOに対し、同意の取得などを求める公開書簡を発表している。6月30日以来、8000人以上の作家が署名したという。

この公開書簡は、OpenAIのSam Altman(サム・アルトマン)氏をはじめ、AlphabetのSundar Pichai(スンダ―・ピチャイ)氏、MetaのMark Zuckerberg(マーク・ザッカーバーグ氏)、Stability AIのEmad Mostaque氏、IBMのArvind Krishna(アービンド・クリシュナ)氏、MicrosoftのSatya Nadella(サティア・ナデラ)氏の6人のCEOに宛てたもので、生成AIプログラムで自分たちの著作物を使用する許可を得ることを求めている。

6月30日より署名の受付を開始、現在8500人を超える作家が署名をしている。「ChatGPTのようなAIモデルは、数え切れないほどの書籍、記事、エッセイ、ジャーナリズムやそのほかの著作物を、ソフトウェアの構造に組み込むことで存在している。オリジナル作品に対して対価を払ったり、クレジットを付したりすることなく、AI技術に利用することは本質的に不公正であり、書く仕事に壊滅的な打撃を与える可能性がある」と続けている。

公開書簡では使用許可を得ることに加え、過去や現在の使用について作家に公正な補償を行うこと、AIのアウトプットにおける著作物の使用について違法か否かに関係なく作家に補償を行うことなども求めている。

生成AIと作家の対立としては、著作権侵害にあたるとして作家のSarah Silverman氏らがOpenAIとMetaを提訴している。