NTT東日本は7月12日、第78回日本消化器外科学会総会で、7月13日に実施予定の遠隔手術社会実証試験に参画し、遠隔手術支援を支える通信インフラの検証を行うと発表した。

2022年6月22日、日本外科学会では「遠隔手術ガイドライン」が策定され、現在はその社会実装に向け、日本外科学会が他の関連学会と連携して、準備と実証研究を進めている。

同社も、ロボットによる遠隔手術の社会実装化に向け、日本外科学会が推進する遠隔手術実証に通信キャリアとして参画し、実証にあたっての支援をしてきた。

今回、第78回日本消化器外科学会総会で実施予定の遠隔手術社会実証試験に参画し、東京-函館間(約740km)の遠距離ロボット胃切除術を支える通信ネットワークを検証する。

実証実験では、メディカロイド社の日本製手術支援ロボット「hinotori サージカルロボットシステム」を用い、函館アリーナに設置したサージョンコックピットとMIL東京へ設置したオペレーションユニットをNTT東日本が提供するギャランティ回線で接続し、遠隔での操作環境を構築する。

函館アリーナの術者がサージョンコックピットを操作することで、MIL東京に設置されたオペレーションユニットの遠隔操作を行い、人工臓器モデルを用いた胃切除を実施。遠距離(約740km)におけるネットワーク遅延やパケットロス等について測定する。

  • 実証実験のイメージ