GNUプロジェクトは現地時間2023年7月7日、groff(GNU roff) バージョン1.23.0のリリースをメーリングリストで報告した。ソースコードはメーリングリストの投稿先からtgz形式で入手できる。2018年12月にリリースしたバージョン1.22.4から4500カ所の変更が加わった。

  • WSL(Windows Subsystem for Linux)上でビルドしたgroff 1.23.0

    WSL(Windows Subsystem for Linux)上でビルドしたgroff 1.23.0

バージョン1.23.0には、manページのクロスリファレンスに対応する「MR」マクロ、ECMA-48 OSC-8のハイパーリンク、新たなRFC1345マクロパッケージ、「ms」パッケージでPDFファイルを出力する際に多用な短形を追加する「sboxes」マクロパッケージなど利便性を高める変更が連なっている。groffはUNIX用文書整形コマンドの一つ。フォーマットコマンドを記述したテキストファイルからDVI、HTML、PDF、PostScriptなどのファイル形式に変換できる。