ソフトバンクは6月27日、ニデックと共同で、成層圏通信プラットフォームであるHAPS向けで軽量・高効率・高信頼性というアキシャル・フラックス型のモーターを開発したと発表した。新製品は、ソフトバンクの子会社であるHAPSモバイルが開発したHAPS向け無人航空機である「Sunglider(サングライダー)」の要求仕様にも適合しているとのこと。
同製品は、ソーラー発電のみでHAPS向け無人航空機の長時間飛行を可能にするという軽量・高効率・高信頼性と、成層圏の低圧環境においても安定した性能を実現するという放熱性を実現したという。
また、ニデックが精密小型モーターの開発で培った磁気回路設計技術を生かしているほか、磁界強度を最大化させるための磁石配置の最適化や、信頼性向上のために磁石をローターに密閉する特殊設計、性能を向上させる独自のモーターの組み立て方法などを採用し、軽量ながら12.5N・m/kgのトルク密度を実現したとしている。
今後ソフトバンクとHAPSモバイルは、今回開発したモーターのように、HAPSの商用化実現に向けた多様な要素技術の開発を引き続き行い、誰もがいつでも、どこでも安定したネットワークにつながる社会と情報格差の無い世界を目指し、HAPS事業を推進していくとのことだ。