レノボ・ジャパンは6月27日、エンタープライズ仕様のハイエンドVRデバイス「ThinkReality VRX」を発表した。

ThinkReality VRXは、エンタープライズ向けAR/VRソリューションブランド「ThinkReality」シリーズに含まれる、スタンドアロン型ハイエンドVRデバイス。

SoCにはQualcomm Snapdragon XR2+ Gen1、メモリは12GB、ストレージは128GBを搭載。片眼2280×2280ピクセルの高解像度パンケーキレンズを採用し、95度のFoV、90Hzのリフレッシュレートを実現している。

インサイドアウト型トラッキングで6DoFに対応し、後部パーツに組み込まれた6900mAhバッテリーはUSB Type-Cケーブルで充電可能。複数人での共同利用を想定し、レンズ部分以外は除菌ウェットティッシュなどでふき取りできる素材を採用している。基本操作は左右のハンドコントローラーで実施。ハンドトラッキングにも対応予定。

ThinkReality VRXの前面についている2つのRGBカメラからの映像をグラス内で表示し、現実の空間に仮想の3D空間やオブジェクトをオーバーレイさせ、デバイスで目を覆っている状態でもAR/MRを実現することができる。

VR利用時に視界が遮断されることの安全面にも考慮して設計されており、右目付近のハードウェアボタンを押すことでいつでもVRから外部カメラ映像に切り替え可能。単眼カメラでのパススルー技術と比較すると、近くのものも、少し離れたものや広い視野の場合でも、視界の歪みが少ない映像で裸眼に近い遠近感を感じることができ、安全かつリアリティの高い体験を提供している。

このThinkReality VRXは、カラーパススルー機能を活用することで、実際に現場空間に製品のバーチャルモデルを表示させて配置シミュレーションを行うなど、現実とバーチャルをミックスしたMR(Mixed Reality)にも対応。

販売価格は20万9,000円で、2023年8月1日より販売開始を予定している。

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