ローソン銀行とFinatextホールディングスは6月23日、個人向けローンサービスの実証実験に関する基本合意書を4月5日付で締結したことを発表した。ローソン銀行、Finatextホールディングスともに個人向けローンサービスの実証実験を行うのは今回が初めて。

今回の実証実験は、両社が個人向けローンサービスに関する調査および検討を目的に、多様な雇用形態で働く人を対象にローンサービスを試験的に提供するもので、2023年中に開始し、1年程度の実施を予定している。

今回の実証実験は、デジタル化の進展やニューノーマルの浸透などにより、就業形態や家族構成、消費などのあり方が多様化していることから、従来の金融サービスだけでは、生活者のニーズを満たすことが難しくなっていることを背景に開始される。

貸付対象者はアルバイトやパートなどの雇用形態で働く人を対象としていることから、これまでの一般的なローンの審査では積極的に活用されてこなかった情報も活用し、利用者の信用力に応じた競争力のある金利設定の可能性などを検証する。

またローソン銀行は実証実験の企画、FinatextホールディングスはSaaS型クレジット基幹システムを提供し、利用者への貸付はFinatextホールディングス子会社のスマートプラスクレジットが行う。