MetaとMicrosoftが、責任ある合成メディア(シンセティック・メディア)のフレームワーク開発に取り組む作業部会に参加した。2社が参加したのは、Partnership on AI(PAI)の下で進められている合成メディアのフレームワークを作成する作業部会「Responsible Practices for Synthetic Media」だ。

PAIは責任あるAIの利用を促進する非営利団体。2016年に正式に発足し、すでにMeta、Microsoftは参加している。2社に加え、Google、IBM、Amazonなども参加企業に名を連ねている。

合成メディアはAIが生成、修正するオーディオビジュアルコンテンツで、ディープフェイクなどのリスクが懸念されている。

Responsible Practices for Synthetic Mediaは、責任ある開発、作成、共有の方法のためのフレームワーク開発に取り組む。発足は2月で、すでにAdobe、TikTok、OpenAI、BBCなどが参加している。

Responsible Practices for Synthetic MediaのWebサイトでは「合成メディアは社会全体に想像の機会を提供するが、害をもたらすこともある」とし「フレームワークにより、情報、メディア、テクノロジーが交わる部分でAIの専門家と業界リーダーが結集し、クリエイターとディストリビューターが責任を持って技術を利用できるように価値観、戦術、実践を作る」としている。

Metaのグローバル担当プレジデントのNick Clegg氏は、生成メディアについて教育する要素を含むアプローチに発展させるためにPAIと協力することに期待する」とコメントしている。6月14付のAXIOSが報じている。