商品検索でキーワードに悩むユーザーは67.1% NTTレゾナントがECサイト利用の調査レポート公開

NTTレゾナントはこのほど、AI型ECサイト内検索ソリューション「goo Search Solution(グーサーチソリューション)」において、独自調査を実施し、その結果の第2弾としてECサイトの利用動向に焦点を当てた調査レポートを公開した。ECサイトでの商品検索でキーワードに悩むユーザーは6割いることなどがわかった。

NTTレゾナントの提供する「goo Search Solution」は、AIがユーザーの行動ログから自己学習し、検索結果の最適化を行うAI型ECサイト内検索ソリューション。

このほど、2023年2月3日~2月4日に実施した調査の結果から、「ECサイトの利用動向」を焦点にした結果レポートを公開した。同調査は、1カ月以内にECサイトを利用した15~69歳の男女を対象にしたもので、有効回答者数は1035名。

ECサイトを選ぶ際、「また使いたい」「好きになる」「ブランドイメージが良くなる」と思う要素についてたずねた問いでは、「価格が安い」が68.8%ともっとも多くの回答を得た。2位には「商品が見つけやすい」(55.9%)、3位は「配送が早い」(51.0%)と続いた。ECサイトが選ばれるポイントとして、価格的なメリットだけでなく、サイトの検索性も重視されていることがわかる結果となった。

ECサイトで買い物をする際にどのように商品を探しているかをたずねたところ、「キーワード検索」が67.1%ともっとも多く、2位の「カテゴリからたどる」(37.3%)以下を大きく引き離した。2022年9月に公開した調査結果における類似の質問でも、「キーワード検索」を選んだユーザーは71.2%と多く、変わらず高い支持を得ている結果となった。

一方で、商品を探す際に入力するキーワードについて悩んだ経験の有無を問う質問では、62.8%のユーザーが「検索時に入力するキーワードに悩んだことがある」と回答。ECサイトはキーワード検索をメインとしつつも、それ以外の商品検索の手段を整える必要性もありそうだとの見解を示した。

検索キーワードに悩んだ状況では、「商品名がわからない時」が36.7%ともっとも多く、「キーワードが思いつかない時」(22.8%)、「頭に商品イメージはあるが言葉にできない時」(17.7%)が続いた。

商品検索時のキーワードが思いつかないユーザーにとって便利な機能の1つである「タグ検索」について、商品の探し方で「タグ検索」を選んだ人に「使ったことのあるタグ」「使いたいタグ」について質問したところ、「商品カテゴリ」が57.3%ともっとも多い回答を得た。2位は「商品のメーカー、ブランド」(48.7%)、3位は「トップス+M」などの「商品情報の組み合わせ」(32.5%)だった。

さらに、かわいい・きれい・シンプルなどの「商品のイメージ」や、結婚式・大掃除などの「利用シーン」といった、通常のキーワード検索では目的の商品にたどり着きにくい切り口にも10%以上の票が集まった。

NTTレゾナントは、タグ検索は商品の特徴を示し、類似した特徴を持った商品を探しやすくなるため、ユーザーにキーワード検索とは異なる切り口の商品との出会いを提供できる可能性があるとした。

今回の調査では、キーワード検索の重要性が浮き彫りになった一方で、検索時に入力するキーワードに悩むユーザーも多いことがわかったとし、選ばれるECサイトのポイントとして「商品の見つけやすさ」が挙げられていることも踏まえると、キーワード検索の精度を上げるほか、多様な検索手段に対応することが重要と言えそうだとの見解を示した。

「goo Search Solution」は、キーワード検索の精度を高める「表記ゆれ対応」や「検索結果の並び順最適化」に強みを持っており、2023年3月には、商品情報をAIが解析して特徴やポイントをハッシュタグとして自動生成する「ハッシュタグ機能」の提供も開始している。

「検索」に関わるさまざまなニーズ、EC業界をとりまく変化をとらえ、これらに対応する機能の開発・精度向上に努めていく考えを示した。今回の調査レポートは、「goo Search Solution」の公式サイトからダウンロード可能となっている。