三井住友海上火災保険は6月8日、生成AIをはじめとする最新テクノロジーのリスクを正しく把握・評価し必要な対策を講じた上で、スピーディに活用領域を拡大するため、専門的に研究・検討を進める「AIインフィニティラボ」を新設したことを発表した。
生成AIなどの技術の進歩は著しく、国内外の最新動向を踏まえ、積極的な活用と正しいリスク評価の両軸でスピーディに取組を進めていく必要があると言われている。そこで、同社は今回、高度な専門性を有する社内外の人財で構成した「AIインフィニティラボ」の新設に至ったという。
AIインフィニティラボは、最新テクノロジーの業務利用の積極推進と適切なリスク評価に基づく安全性の担保を目的として、2023年4月19日に設置された組織で、社内のスペシャリスト社員に加え、生成AIに知見のある外部有識者によって構成されている。
具体的な検討事項としては、「同社業務の知識データをベースとした生成AIチャット基盤の導入」「生成AIの特徴やリスクを正しく理解した上で業務活用できる人財の育成」が挙げられている。
今後は、生成AIに加えて、音声認識や画像認識のAGI(特化型人工知能)や、さらなる技術発展が期待されるGAI(汎用人工知能)など、さまざまな最新テクノロジーの業務適用を検討し、積極的に取り入れながら新たな提供価値を創造し、未来にわたって、世界のリスク・課題の解決でリーダーシップを発揮するイノベーション企業を目指す方針。