GMOペイメントゲートウェイ、「総合決済サービス」を刷新 導入工数は従来の10分の1に削減

GMOペイメントゲートウェイ(GMO-PG)は5月30日、オンライン総合決済サービス「PGマルチペイメントサービス」の接続方式を刷新し、決済手段の追加コスト(日数および工数)を従来の10分の1で可能にする新たな接続サービス「Open APIタイプ」の提供を始めた。5月30日に本社で開催した記者発表会で明らかにした。

 

GMO‐PGでは、これまで決済手段を追加するのに1カ月から45日ほどがかかっていた。設計からAPIまで全て刷新することで、従来の10分の1の工数で導入できるようになるとしている。

 

例えば、「クレジットカード決済」と「PayPay(ペイペイ)」を導入したり、新たに「d払い」を追加したりする場合、従来は20日かかっていたが、2日間で導入できるようになる。まずは処理件数の約9割を占める12決済手段から開始し、順次拡大していく。

記者発表会で、小出達也上席専務執行役員は、国内の決済業界の現状と同社のサービスについて説明。

小出氏は「国内では決済手段が多様化し、2008年は4つだったが、2023年まで30以上に拡大し、オンライン決済の99%をカバーしている。今回のアップデートでスピード感のある決済を導入ができるようになる。国内のキャッシュレス化に貢献していきたい」と話した。

システム本部の鈴木隆志決済サービス統括部長は、「EC企業がさまざまな決済手段を気軽に試せる環境を提供し、結果的にユーザーが便利に使える決済手段を増やしていきたい」と述べた。

ecbeingのマーケティング本部の斉藤淳上席執行役員・マーケティング本部長は「これまではスピード感を持って対応するのが難しかった。今回のアップデートにより、事前にテストできることで、プラットフォームとしてもさまざまな決済を提案しやすくなる」と期待感を示した。