NE、卸売りマーケットプレイス「encer mall」を発表 「ネクストエンジン」とも連携

NE(エヌイー)はこのほど、2023年10月にβ版リリースを予定している卸売マーケットプレイス「encer mall(エンサーモール)」の事前申し込みの受付を開始した。メーカーと小売店を繋ぐ新たな場所を提供し、卸売りのニーズに対応を図った。

Hameeの子会社であるNEは、SaaS型EC Attractions「ネクストエンジン」などを展開。サービス開始から15年が経過した「ネクストエンジン」は、GMVは1兆円を超えるまでに成長している。

一方で、ユーザーの中には、商品の円滑な仕入れが実現できずに機会損失が多く発生しているという声も寄せられている。また、自社商品を開発しているユーザーも多数存在し、独自に実施したアンケートでは、約5割がすでに卸売を行っており、「卸売に興味がある」と回答したユーザーは7割近くに達した。

NEは、こうしたニーズを踏まえ、コマースに関わるすべての人と「新しい熱狂」をつくりだすべく、2023年10月(予定)より、卸売マーケットプレイス「encer mall(エンサーモール)」の提供を開始する。

「encer mall」を利用することでメーカーは、バラバラだった受注方法(電話・メール・FAX)の統一や、新商品や先行販売商品の販売動向をマーケティングすることで、売れ行きや需要の見込みの確認が可能になる。一方、小売店は、仕入れた商品の品質や売れ行きを確認したうえで、在庫を抱えるかどうかを決めることができるという利点がある。

「encer mall」という名称は、「Enjoy Commerce:商売をたのしむ」「Encounter:出会い。新しい商品の出会い、新しい人との出会い」「Enthusiastic:熱狂的な。ファンであったり。好きであったり」「Encircle:輪になった状態、繋がり」「NextEngine:効率化の真逆ともいえるあそび NE⇄EN」の文字を組み合わせた造語となっている。

10月のβ版リリースに先がけ、このほど事前申し込み受付を開始した。専用の「サプライヤー・バイヤー事前申し込みページ」にて受け付けており、事前申し込みによる特典も用意する。

NEは、「encer mall」を多くのコマース事業者に利用してもらうことで、卸売業と小売業の最適な取引を実現し、双方がビジネスの発展を目指せるよう支援していきたいとの考えを示した。

今後は、自社が運営する「ネクストエンジン」との連携も予定しており、これによりマッチングによる多様なビジネス機会の提供だけでなく、効率的な取引プロセスの実現も可能となり、コマース事業者は新商品の開発や販売などにさらに注力できるとしている。

卸売マーケットプレイスの提供という新たなチャレンジにより、コマース事業全体のさらなる発展を推進し、業界のパートナーと共に持続的な成功を達成することを目指すとしており、利用者にとって使いやすく価値あるサービスを提供し、業界に熱狂を生み出すため、引き続き改善と革新に取り組んでいく考えを示した。