Microsoftは5月26日(米国時間)、「Delivering Delightful Performance for More Than One Billion Users Worldwide - Windows Developer Blog」において、Windows 11で実現したパフォーマンス向上や改善などについて伝えた。MicrosoftはWindowsのパフォーマンス改善に取り組んでおり、一定の成果が上がっている。
主な改善点は次のとおり。
- タスクバー、通知、クイック設定などよく使われてるシェルの操作を15%改善
- デスクトップのアクセスにかかる時間を10%高速化
- スタートアップアプリの影響を50%以上削減
- Microsoft Edgeのメモリ使用量削減。スリープタブ機能などでメモリを節約しバックグラウンドタブのメモリを最大83%削減
- Microsoft Edgeの高速起動を実現
- エネルギーに関する推奨事項およびカーボン対応のWindows Updateにより、推奨されるエネルギー設定の使用時にエネルギー消費量を平均6%削減
- Windwos Teamsにおけるリソース利用の50%削減と2倍の高速化
- Windows Helloによるパスワードレスのログオンエクスペリエンスの高速化
- Windowsブートの整理と改善
- ファイルエクスプローラのパフォーマンス改善。起動時間の短縮化、一括削除操作を40%以上改善
- ファイルエクスプローラのスレッド数、DLL数、グラフィックデバイス数の削減
- ファイルエクスプローラのCPU使用量の低減
- ゲーミング関連機能の改善
- デバイス負荷が高い場合のタスクビューの性能向上
- マルチユーザーシナリオにおけるリソース使用量の削減
- 大きな文書における音声アクセスとナレータ待ち時間の削減
- 音声入力の起動時間の改善
- テーマ変更速度の向上
Microsoftは設計の段階からパフォーマンスの計測および改善を取り込むように開発工程を工夫しており、初期の段階からパフォーマンスを意識した取り組みを行っている。加えて、毎日のパフォーマンステストやフィードバックを得て継続的な開発に取り組んでいる。Windowsはさまざまなハードウェアで動作することから性能改善の取り組みがより難しい側面がある。Microsoftは、こうした状況においてもそれぞれに適した性能向上が実現できるよう取り組みを続けていると説明している。