TwitterのCEOを退任して世間を驚かせたElon Musk(イーロン・マスク)氏は5月16日にインタビューに応じ、OpenAIについて語った。「OpenAIが存在するのは自分のおかげ」とし、OpenAIという名称も自分が想起したと述べた。

マスク氏によると、OpenAIに5000万ドル程度を出資したという。当時、GoogleがDeepMindを取得したことでAI人材を抱えることができた。その資金力を考えると、(Googleは)「AIにおけるユニコーン」の状態であり、これを懸念してのものだったという。

マスク氏はまた、Googleの共同創業者であるLarry Page(ラリー・ペイジ)氏とやりとりする中で、AIの危険性について注意を促したものの、受け入れなかったことなどがOpenAIへの投資の背景にあったと明かす。

そのようなこともあり、OpenAIの名称も営利企業であるGoogleがクローズドであるのに対し、オープンソースのOpenを由来とした。「営利というモチベーションが危険を招くこともある」とマスク氏。また、OpenAIにおける主要な科学者やエンジニアのリクルートでも、自分が重要な役割を果たしたという。

このように、OpenAIは非営利としてスタートしたが、営利団体となったことについては「アマゾンの森林保護を目的とする組織が、営利を追求して森林伐採を行う木材企業になったようなもの」と例え、Musk氏は「自分が投資したのとまったく逆になった。これは合法的なのか?そうは見えないが」とコメントしている。

OpenAIに出資するMicrosoftについても、Microsoftのコントロールが強まっているのではという考えを示した。5月16日に公開されたCNBCのインタビューでは、このほかにもTwiter、Teslaについてもコメントしている。