米Googleは5月10日(現地時間)、開発者のための年次イベント「Google I/O 2023」においてプログラミング言語Dartの最新版「Dart 3」を発表。Dart and Flutter部門のMichael Thomsen氏がmedium上の公式ブログにその概要を纏めている。

Dart 3では、数年にわたり取り組んできたデフォルトでNULL値を不許容にする仕組み"Sound null safety"が完成しており、int?のように変数の型に?を加え明示的に示さない限りNullが許容されない。プログラミングやデータベースにおいて、意図しない形でNULLが変数に格納されるエラーや不具合は多く、例外処理など煩雑な対応が求められるが、Sound null safetyシステムにより100%安全なNULL制御が行えると述べている。複数データの集約を行うレコードパターンクラス修飾子など他のメジャー言語が有する機能の実装を果たした他、同じく「Google I/O 2023」で発表されているFlutter 3.10を通じたWebAssemblyへのビルドもプレビュー機能として実装している。