凸版印刷とCAICA DIGITALは5月9日、ブロックチェーン技術を基盤とするWeb3領域におけるNFT(Non-Fungible Token:非代替性トークン)の活用において連携を開始することを発表した。凸版印刷はCAICA DIGITALの子会社であるカイカフィナンシャルホールディングスが運営するブロックチェーンゲーム専門NFTマーケットプレイス「Zaif INO」の認定代理店として、NFTを出品したい法人のサポートを行う。

カイカフィナンシャルホールディングスが手掛けるZaif INOは、GameFi(Game:ゲームとFinance:金融を組み合わせた造語)専門の一次販売に特化した審査制NFT販売システム。プロジェクトの販売、マーケティング、サポートなど、NFTプロジェクトの成長を一環して支援している。

凸版印刷は同サービスにおいて、法人出品者の窓口としてCAICA DIGITALと連携しながら出品申し込み、審査、NFTのマーケティング活用までをサポートする。一方のCAICA DIGITALはZaif INOをブロックチェーンゲームとGameFiに特化させながら、凸版印刷と連携しスポーツ、eスポーツ、アート、芸能、出版といった領域への進出を狙う。

Zaif INOはNFTの1次販売のみを行っており人気のあるNFTプロジェクトが2次販売されないため、ユーザーはレアな作品を購入可能なのだという。プロジェクトによっては、NFTを優先的に購入できる権利であるAL(アローリスト)保有者が優先的にNFT作品を購入できる「プレセール」を実施している。また、NFT購入時にランダムに作品が選ばれる「ブラインドミント」を採用しており、ユーザーは出品されたNFTラインナップを同じ値段で購入でき、レア度の高いNFTが先に売り切れる心配がないといったメリットもある。

また、同サービスは海外のブロックチェーンゲームやGameFi企業との連携も視野に入れ、イーサリアム(ETH)だけでなくポリゴン(MATIC)、バイナンスチェーン(BNB)、アバランチ(AVAX)、アスター(ASTR)、TCG Verse(OAS)、MCH Verse(OAS)の7つのネットワークに対応している。