OpenAIは4月25日、ジェネレーティブAI「ChatGPT」のチャット履歴をオフにする機能を発表した。また、新しいサブスクサービス「ChatGPT Business」を開発中であることも明らかにした。
ChatGPTに加わったチャット履歴オフ機能は、履歴を無効化することで利用できる。無効化している状態でのチャットデータは、モデルのトレーニングおよび改善に使用されず、履歴のサイドバーにも表示されない。チャット履歴は「不正使用を監視する」目的で30日間保持されるとのことだ。その後は永久に削除されるという。
同社は「既存のオプトアウトプロセスよりも、簡単にデータを管理できる方法になると願っている」としている。
このほか、エクスポートオプションとして、ChatGPTデータのエクスポートが容易にできるようになった。チャットの会話と関連するデータを電子メールで受け取ることができるもので、ユーザーはChatGPTが保存している情報を理解できるという。
チャット履歴の無効化、エクスポートは同日より提供を開始した。ChatGPT Businessは今後数ヶ月で提供を開始するという。
一方、ChatGPT Businessは、自分のデータを管理したり、エンドユーザーを管理したい企業向けの有料サービスとなる模様だ。APIデータ利用ポリシーに従い、エンドユーザーのデータはデフォルトでモデルのトレーニングには使用されない。
OpenAIは「ChatGPT Plus」として月額20ドルで有料プランを提供している。新しい機能への優先アクセス、需要が多い時でも利用でき、応答も高速に得られる個人向けのサービスとなる。