インターネットイニシアティブ(IIJ)は4月4日、同社のシステムモジュール型データセンターである白井データセンターキャンパス(千葉県白井市)において、従来オペレータが対面で行っていた入館手続きを、オンラインでの本人確認と顔認証を組み合わせたシステムにより自動化し、4月より運用開始することを発表した。

  • 受付に設置されたタブレット上の案内に沿って、入退館手続きを行う(イメージ)

    受付に設置されたタブレット上の案内に沿って、入退館手続きを行う(イメージ)

白井データセンターキャンパスへの入館者は、事前に入館情報(氏名、本人確認書類、顔写真など)を申請しておくことで、入退館時に本人確認や入館カードの発行・回収などの手続きを専用端末で行うことができ、入退館受付時間の短縮と、受付の省人化が図れるとしている。同システム構築にあたっては、ビットキー「workhub」を利用している。

今回、入退館の受付業務をオンラインでの本人確認と顔認証技術を活用して自動化することで、入館者にとって安全でスムーズな入退館方法を確立するとともに、入館者ひとりにかかる受付時間を短縮した。

これにより、受付業務の負荷軽減と安定化を実現し、オペレータの受付対応業務の約7割を自動化したという。また、今後のデータセンターの拡張を見据え、利用者数に応じて受付端末を柔軟に増設することも可能になった。

新しい入退館システムのフローとして、入館前の登録作業として入館予定者は事前に専用サイトから認証に必要な情報(本人画像と運転免許証等の本人確認書類)を申請し、その後、オペレータが書類などを確認する。

来訪当日は、受付に設置された専用端末に顔をかざし、事前に登録された顔情報と照合したうえで許可された訪問か自動的に判断するのに加え、体表面温度の計測、持ち込み物(カメラ付きパソコンなど)の確認を行う。手続き完了後、申請内容に即した権限が付与された入館カードが発行される。

IIJでは今後、宅配荷物を預かるロッカーとの連携など、自動受付システムの連携範囲を拡大していくとともに、自社データセンターである松江データセンターパークでの導入も検討するとしている。