ノートPCを買う

ノートPCは業務においても、学業においても欠かすことのできないデバイスだ。必要性の高いデバイスであり、多くの人が利用するデバイスでもある。そして、ノートPCは消耗品でもあるので、ある程度使い込んだら買い替える必要がある。

就職や転職、入学や卒業といった人生の転機は、人生に関わってくるガジェットやギアを新調するよいタイミングだ。気持ちの切り替えにもなるし、モデルによっては新しいほうが性能が優れていることがある。ノートPCの買い替えをこういったタイミングに当てるのは悪くない選択だ。

選定の基準

現在、さまざまなメーカーから、さまざまなノートPCが販売されている。この状態で、1台のノートPCを選び出すのは難儀だ。

ノートPCはITツールであると同時に嗜好品の側面も備えており、必要となるスペックを満たしていれば、あとは個人の好みで選べばよいところがある。

本稿では、以下をノートPCを選ぶポイントとして、これを満たすモデルを紹介していく。

  • 毎日持ち運びができる重さであること
  • 毎日持ち運んでも壊れない強い筐体であること
  • バッテリーでそれなりに長い時間駆動すること

ディスプレイが大きいモデルほど快適に使うことはできるが、重量がかなりの重さになってくるので、持ち運びという点では難だ。ゲーミングPCのように高い性能のノートPCも便利ではあるが、こちらも持ち運びにやや難がある。廉価なモデルは購入しやすいものの、筐体の強度にやや不安が残るモデルが多い。

毎日持ち運べる重量で、筐体が丈夫で強度が確保されており、かつ、バッテリーのみでもそれなりに長時間使用できる、本稿ではこれを選択のポイントとする。

仕様のポイント

ノートPCのスペックは高ければそれだけ快適になるが、スペックがよくなれば価格も上がる。予算を超えてしまっては、買うことができない。

ここではノートPCを選ぶにあたって、次の2つのスペックに注目することをお勧めする。

(1)ディスプレイの解像度が高いモデルを選択

廉価なモデルはFHD (Full High Definition)で1920x1080の解像度になっていることがある。現在、FHDは2つ以上のアプリケーションを起動して作業を行うには狭いと感じることが多い。据え置きで4Kや8Kといったディスプレイを使っていると、なおのことFHDのノートPCは狭くて使いにくいと感じる。

解像度が高くなると表示が小さく細かくなるので、高齢になってくるとつらいが、それでも表示できるのとできないとのでは雲泥の差が出る。ディスプレイはFHDよりも高い解像度のディスプレを選択する。カスタマイズモデルはほかの仕様を変更するとディスプレイがいつの間にかFHDになっていることもあるので注意して選ぶ

(2)Windows 11を使う場合、メモリが16GB以上のモデルを選択

Windows 11は8GB以上のメモリでの使用が推奨されているが、この容量では少々心もとない。多くのアプリケーションを同時に使ったり、負荷の高いソフトウェアを使ったりすると苦しくなってくる。

予算に余裕があるなら16GB以上を選択したい。どうしても予算が伴わないなら、ディスプレイの解像度を優先した上で、メモリを8GBまで妥協することを考える

ディスプレイの解像度は特に、作業効率に直結するのでよく検討しよう。Webブラウザを使いながら、Microsoft WordやMicrosoft Excelを使うといったことも多いだろうが、FHDでこれをやるとかなり画面が狭いと感じるはずだ。家電量販店や専門店で実機に触って確認しながら検討しよう。

それでは以降に、上記ポイントから絞ったモデルを3つ取り上げる。ノートPCを検討する際の参考にしてもらえれば幸いだ。