TISインテックグループのTISは3月27日、社内にWeb3ビジネス企画部を設置して顧客および自社のWeb3ビジネスを推進することを発表した。本格的な設置は4月1日の予定。Web3関連ビジネスを主管する専任組織を設置することで、顧客企業のビジネスにおけるWeb3の活用支援を推進し、Web3を軸としたビジネスプラットフォームによる新たな市場創造を目指すとしている。

Web3は便利なインターネットの利用につながるものとして、近年注目を集めている。データの所有を証明できるブロックチェーンがコア技術として活用されており、非中央集権的な思想を実現するさまざまな試みが生みだされている。

ブロックチェーンを通貨に応用したビットコインやイーサリアムなどの暗号資産のほか、お金に換えられない価値を可視化するNFT(Non-Fungible Token:非代替性トークン)、ブロックチェーン上で動くDApp、特定の管理者が存在しないDAppを応用したDeFi(分散型金融)などがその例だ。プロジェクトやコミュニティが主体となって形成されるDAO(Decentralized Autonomous Organization:分散型自立組織)なども生まれている。

TISが新たに立ち上げるWeb3ビジネス企画部は「Web3でビジネス変革・創造を。」をミッションとして、ビットコインコアデベロッパー、ブロックチェーンエンジニア、Crypto分野のスペシャリスト、Astar Network Official Ambassador、グローバル・ビジネスデベロップメントなどのメンバーが所属するという。社会のDX(デジタルトランスフォーメーション)、事業のDX、内部DXに取り組む。