NTTコミュニケーションズ(以下、NTT Com)とNTTデータは3月22日、参加者の主権を守りながら自動車業界の課題解決を目指すグローバルデータ交換ネットワーク「Catena-Xデータスペース」と接続する新ソリューションのベータ版を、4月17日から提供開始することを発表した。
2021年に設立されたCatena-Xはドイツのベルリンを拠点とし、国際的な拠点やグローバルな分散型コミュニティの形成などに取り組む。BMW AG、Deutsche Telekom AG、Robert Bosch GmbH、SAP SE、Siemens AG、ZF Friedrichshafen AGなどが創設者となり、現在までにMercedes-Benz AG、Volkswagen、Ford、Denso、Magna、Valeo、IBM、google、Azure、AWS、BASF SE、Henkel AG&Co.などが参加している。
2023年4月からCatena-Xの標準に準拠したデータスペースの運用が開始される予定で、日本の自動車関連企業もCatena-X参加企業と取り引きする際にはCatena-Xを利用したデータ連携を要請される可能性があるという。
Catena-Xでデータを連携するためには、Catena-Xの標準や運用ルールを遵守して参加資格を取得し、「EDC(Eclipse Dataspace Connector)」と呼ばれるソフトウェアを使ってCatena-Xの標準形式でデータを交換する必要がある。そこで、NTT ComとNTTデータは新ソリューションを提供し、グローバルな企業間データ連携基盤の円滑な利用を支援するとのことだ。