東京ガスとSustechは3月14日、Sustechが運営する脱炭素化支援プラットフォームCARBONIXのオプション機能として、建設・住宅業界向けGHG排出量算定支援システムを共同開発したと発表した。

東京ガスのコンサルティングと、SustechのCARBONIXを組み合わせた、建設・住宅業界向け温室効果ガス(GHG)排出量算定サービスを4月1日より提供開始する。

建設・住宅業界では、自社排出量だけでなくサプライチェーン全体の排出量(SCOPE3)を算定する際、建築物を構成する数千~数万点の建材・設備の数量情報を収集・整理する必要があるなどの業務負荷が発生する。同サービスは、このような建設・住宅・業界特有の課題を解決する。

  • 建設・住宅業界のGHG排出量算定における課題を解決

CARBONIXのオプション機能では、一つ一つの建材・設備データが収集できない場合も、「CASBEE」(建築環境総合性能評価システム)の原単位データや算定条件を活用し、建築物の床面積・構造・性能条件等を設定するだけで、建設時や運用時の建物1平方メートル当たりの排出原単位を作成する。また、省資源や省エネ等の取り組みも計算条件に組み込めるため、建築物のGHG排出量の削減努力を反映することが可能。

同サービスでは。GHG排出量算定の国際ルールであるGHGプロトコルと建設・住宅業界の業務実態や業界ルールを理解しているコンサルタントが、算定手法の解説から、データ収集体制の構築から運用まで支援する。