ソフトバンクと竹中工務店は3月13日、ソフトバンクが提供する、オフィス内スペースの企業間シェアリングやビル設備のスマホ連携を実現してスマートな働き方を支援するというソリューションである「WorkOffice+(ワークオフィスプラス)」と、竹中工務店が提供する、ビルの設備監視データやIoTセンサーなどから収集したデータを蓄積するクラウド型の建物OSである「ビルコミ」を基盤にしたスマート・ビル・ソリューション・パッケージである「ビルコミプラス」が連携したと発表した。

  • WorkOffice+の機能

ビルコミプラスは、ビルコミを基盤にビルの各種IoTセンサーや設備、ユーザー向けのアプリなどが連携したスマート・ビル・ソリューション・パッケージといい、ビルの運用効率やユーザーの利便性向上を実現する。

  • WorkOffice+の環境可視化機能

  • 入居者向けスマートフォン・アプリ

WorkOffice+とビルコミプラスの連携により、入居者はWorkOffice+の環境可視化機能を使用して、オフィス空間の温湿度や混雑度、ビル内のトイレの満空情報などをスマートフォン(スマホ)用アプリなどで確認できる。

また、入居者は環境可視化機能のオプションである「リクエスト機能」を使って、暑い/寒いなどの体感をビル管理者に通知し、ビル管理者がその情報を参考に空調を調整可能という。

入居者は、事前にオフィス空間の環境を確認して、より快適な場所を選択して働いたり、出社時間を調整して混雑を回避したりといったことが可能になる他、ビル管理者はリクエスト機能により、消費電力の適正化と入居者の快適性をバランスよく両立でき、カーボン・ニュートラルに向けた脱炭素化を期待できるとしている。

  • WorkOffice+と連携したビルコミプラスのイメージ

将来的には、リクエスト機能を通して得た情報を基に空調などを自動で制御したり、WorkOffice+で予約した会議開始時刻の前に自動で空調を入れたりするなど、WorkOffice+と設備の自動連携も視野に入れているとのことだ。

両社は併せて、竹中工務店と同社のグループ会社であるアサヒファシリティズが共同で所有する「竹中セントラルビル サウス」に、ビルコミプラスを2023年3月に導入したと発表した。

今後ソフトバンクと竹中工務店は、協力してビルコミプラスを展開し、オフィスの快適性の実現とカーボン・ニュートラルに向けた脱炭素化を支援していくとしている。