独自のAI(人工知能)技術を活用したタクシーのシェア事業を展開するNearMe(ニアミー)は3月8日、第一生命保険、三井不動産などを引受先とした第三者割当増資などにより、シリーズBセカンドクローズにて総額約7億円の資金調達を実施し、シリーズBラウンドとして約13億円を資金調達したことを発表した。これまでの累計調達額は約23億円にのぼる。
2017年に創業したニアミーは、独自のAIを活用しタクシーをシェアすることによって、安価でスムーズな移動体験を提供するサービス「スマートシャトル」を提供している。同社の調査によると、タクシーの実車1回あたりの乗車人数は約1.3人で、実車率は40%台。乗車可能人数に対しての乗車人数に余裕がある状態だ。この移動における「もったいない」状況に同社は着目している。
2019年より開始した空港送迎版のスマートシャトル「nearMe.Airport(ニアミー エアポート)」は、全国13の空港とその周辺都市をドアツードアで結ぶサービスで、これまで延べ30万人以上のユーザーに利用されているという。
今回の資金調達により、「nearMe.Airport」を中心としたスマートシャトル事業のさらなるマーケティング投資により、サービス認知および利用拡大を図る。また企業との協業により、空港送迎に限らない、さまざまなシチュエーションでドアツードアによる移動の提供を目指すとのことだ。