中国のドローンメーカーDJIが「AeroScope」の提供を停止している。ドローン検知システムで、ロシアが同製品を使ってウクライナへの攻撃を行っているとウクライナが主張していた。
AeroScopeは、ドローンの電気信号を分析することでドローンをリアルタイムで特定する技術。現在市販されているほとんどの機種を特定可能としている。
収集できる情報は、飛行状況、経路、機体モデル名など。「UAVをリモート検知・識別することにより、ドローンが重要施設にもたらす潜在リスクを回避することができる」とDJIは説明している。
ロシアによるウクライナへの侵攻では、ロシアが同製品を使ってウクライナのドローン操縦者を特定して攻撃したとウクライナのMykhailo Fedorov副首相が主張していた(2022年3月)。その後、DJIはロシアとウクライナ、両国への出荷を停止していた。
これについて、DJIは声明を出していない。現在、DJIのAeroScopeのサイトにアクセスすると「Aeroscopeの生産は終了しております」とポップアップが表示される。