日立ソリューションズは3月6日、全国の小学校に無償提供している教材「わたしたちのくらしと情報」を活用し、小学校からの要望に応じて、セキュリティの出前授業を2月20日から開始したことを発表した。

  • 東大和市立第九小学校の授業の様子

    東大和市立第九小学校の授業の様子

「セキュリティの出前授業」は、情報やICTを正しく安全に活用するためのルールやマナー、リスク回避の考え方などを紹介する授業で、児童の暮らしに身近な例をもとに、自分を守るための手段としてセキュリティを学ぶことが可能となっている。一部の小学校では保護者も参加することで家庭での関心を高め、トラブルの未然防止につなげるという。

同社は、変化が激しいICT環境において、児童が巻き込まれやすいセキュリティリスクと情報を安全に活用する方法を専門家の立場からわかりやすく解説することで、教職員への情報学習指導を支援し、セキュリティの重要性に対する理解促進を図るとしている。

講師は、長年セキュリティ事業に携わり、早稲田大学の非常勤講師として情報セキュリティ講座を実施してさまざまな社会貢献活動にも取り組むセキュリティコンサルタント・扇 健一氏が務める。

  • 講師を務めるセキュリティコンサルタントの扇健一氏

    講師を務めるセキュリティコンサルタントの扇健一氏

なお、教材として活用する「わたしたちのくらしと情報」は、日立ソリューションズが制作した小学校の社会科向けセキュリティ教材で、「情報を活用している販売業」「情報化社会の課題」 「ホワイトハッカーという仕事」などの内容を紹介。2020年から毎年希望する約1,000校、累計約3,000校に無償提供している。