Microsoftはこのほど、Windows IT Pro Blog「UUP on premises updates for Windows 11」において、Windows Server Update Services (WSUS)およびMicrosoft Configuration Managerでアップデート管理を行っているオンプレミス構成のWindowsに対して、2023年3月28日からUnified Update Platform (UUP)を介した品質更新プログラムの配信を可能にすることをアナウンスした。これによって更新プログラムのダウンロードサイズが大幅に削減され、より高速でストレスの少ないアップデートが可能になる。

UUPは、Windows 10で導入された比較的新しいWindowsのアップデートモデルであり、Windows本体や.NET Frameworkの品質更新プログラムと機能更新プログラムに採用されている。UUPでは差分アップデートの技術の活用によってクライアントデバイスに送信される更新プログラムのサイズが大幅に削減、それに伴ってデバイスで実行される処理量に軽減される。さらに、機能更新プログラムとの累積的な更新プログラムが統合されたことで、適用時の再起動の回数を最小限に抑えることができる。

UUPはこれまでWSUSやMicrosoft Configuration Managerによるアップデート管理環境をサポートしていなかったが、2023年3月28日より正式に利用できるようになるとのこと。これに先立ってMicrosoftでは、2022年10月よりこれらのオンプレミス環境向けのUUPのパブリックプレビューを実施していた。

UUPはWSUSおよびMicrosoft Configuration Managerに統合され、以後はすべての品質更新プログラムがUUPによって配信されるようになる。機能更新プログラムは、UUPを利用するか、引き続き個別のメディアによるアップデートを利用するかを選択できる。

UUPを利用できるようにする準備として、2023年3月28日の更新で配布ポイントに対して1回だけ10GBの追加データをダウンロードする必要がある。このダウンロードが必要なのは配布ポイントのみであり、エンドポイントのクライアントでは不要とのことだ。

  • UUPを有効にするために一回だけ配布ポイントに10GBの追加データをダウンロードする (引用:Windows IT Pro Blog)

    UUPを有効にするために一回だけ配布ポイントに10GBの追加データをダウンロードする  引用:Windows IT Pro Blog