GoogleでAR(拡張現実)/VR(仮想現実)の幹部を務めたClay Bavor氏と米Salesforceの元共同CEOのBret Taylor氏がタッグを組み、AIスタートアップを立ち上げる模様だ。「AIを適用してビジネスにおける最重要課題の解決を図る」としている。

Bavor氏は18年間Googleに勤務、Gmail、Google Driveなどのプロダクトマネジメントとデザインを担当した後、7年近くAR/VRのバイスプレジデントとして「Google Lens」「Google Cardboard」などに関わった。直近ではラボのバイスプレジデントを務めた。

CNBCなど複数のメディアが2月8日に報じ、Bavor氏自身もLinkedInに投稿している。

Bavor氏はLinkedInで、Taylor氏とのツーショットとともに「最近のAIの進歩に注目しており、AIを使ってビジネスにおける最重要課題を解決する会社を立ち上げる」と記している。

当面はGoogleで率いてきたチームの引き継ぎなどに注力し、Taylor氏との新規ビジネスが具体的に動き出すのは3月としている。Taylor氏とはTaylor氏がGoogleに在籍していたごろからの付き合いだという。

なお、LinkedInの投稿では小学2年生が最初のビジネスの体験であり「手に入れるのが難しい日本のキャンディを販売した」とも記している。

Googleは1月、1万2000人規模の人員解雇を発表している。Taylor氏は米Facebook(当時)でCTO(最高技術責任者)として勤務中にFacebookのモバイルアプリを起動に乗せた人物で、その後は起業したQuipがSalesforceにより買収されたことでSalesforceに入社。

最終的に共同CEOに登り詰め、同社を共同創業したMarc Benioff(マーク・ベニオフ)氏の後継者と目されていたが、2022年末に退任を発表。予定通り2023年1月で共同CEOを退任した。

Taylor氏は2022年10月までTwitterの取締役l会長も兼務していたが、Elon Musk氏の買収により解任されている。